コーヒーの木3種の比較

アラビカ種の木 ロブスタ種の木 リベリカ種の木
木の高さ 5m。(栽培時は2m程度に剪定して上を留める) 10m 15m
木の枝振りの形 傘状 円形 円錐形
葉の長さ(最大で) 12〜15cm 20cm以上 30cm以上
葉の横幅(最大で) 6cm 10cm以上 10cm以上
原産地 アフリカ東部エチオピア高原 アフリカ中部コンゴ アフリカ西部リベリア
主要生産地 ブラジル、コロンビア、メキシコ、グアテマラ、ドミニカ、ジャマイカインドネシアタンザニアエチオピアケニアなど多数 インドネシアベトナム、中国、コートジボアールカメルーンウガンダなどアジアやアフリカの生産地に多い リベリアコートジボアールスリナムくらい
栽培地の標高 800〜1500m 900m以下 300m以下
栽培に適した条件 気温が摂氏15〜24℃ 知らない 知らない
生産比率 70% 30% 1%
特徴 病害虫に弱い。収穫量が多くは無い 病害虫に強い。収穫量が多い 一部地域でしか栽培されていない
味や用途 香り良好。味は産地ごとに特色がある。レギュラー 酸味がないが、苦みが強い。缶コーヒーやインスタントなど加工用 苦みがとても強い。栽培地域周辺と欧州向け

ロブスタ種の先祖にカネボーラ種というものがありましたが、現在では区別される事は少なくロブスタ種=カネボーラ種とされています。また中国雲南では以前から、古い種であるティピカ種というものが栽培されていました。品種はとてもいいのですが、技術、管理ともに拙く品質が悪いです。昨年から日本の企業が(UCCだったとおもいますが)同地でコーヒー栽培をして出荷しています。確かロブスタ種です。どんなに安くても私は絶対に口にしたくありませんが。
ブルボン種という現在のアラビカ種の先祖にあたる品種がありまして、最近は栽培を試みている地域もあるようです。現行の主力アラビカ種よりも風味が良いとされますが、さらに病害虫に弱く収穫量もあがりません。スペシャリティーコーヒーとしてや、マネーゲームの需要があるのでしょう。